単なる睡眠中の動きではなく、病的な痙攣発作である場合は一刻を争う処置が求められます。動物病院へ直行すべき緊急判断基準を頭に入れておくことが重要です。
【即座に夜間・救急動物病院へ行くべき緊急サイン】
- 全身の激しい痙攣や硬直が5分以上持続している(重積発作の危険性)
- 1日に2回以上、短時間の痙攣発作を繰り返す(群発発作)
- 発作が治まった後も意識が戻らない、または呼吸が荒く舌が紫色(チアノーゼ)になっている
- 失禁・脱糞を伴い、立ち上がれず激しい嘔吐を繰り返す
動物病院に到着した頃には発作が治まり、普段通りの元気な姿に戻っているケースは珍しくありません。獣医師がその場にいない発作の原因を特定する最大の武器となるのが、飼い主がスマートフォンで撮影した「発作時の動画」です。
愛犬が異変を起こした際は、焦る気持ちを抑えて即座にスマホで動画を回してください。「全身のどの部位から痙攣が始まったか」「瞳孔や口元の様子」「発作が何分何秒続いたか」「発作が治まった直後の歩行状態」を鮮明に記録しておくことで、特発性てんかん、脳腫瘍、低血糖症、肝性脳症、心臓病などの鑑別診断を迅速かつ正確に進めることができます。