天然木を採用する最大の醍醐味であり、同時に最大の懸念事項となるのが「経年変化(エイジング)」の進行です。
レッドシダーは空気に触れ、日光(紫外線)を浴びることで、施工初期の鮮やかな赤褐色や黄色みが徐々に落ち着き、深みのある濃褐色(アンバーブラウン)へと変化していきます。室内天井の場合、直射日光が強く当たる窓際から変色が始まり、数年かけて全体が均一なトーンへと馴染んでいくのが自然なプロセスです。
一方、屋外の「軒天」に使用した場合は環境が一変します。雨風や強烈な紫外線に晒され続けると、油分が抜けて「シルバーグレー」と呼ばれる独特の銀灰色へと退色します。これを北欧建築のような風合いとして好む人がいる一方、「古びた板のように色あせてしまった」と後悔する人も少なくありません。
新築時の鮮烈なグラデーションが永遠に続くわけではないという物理的特性を理解し、深まる飴色への変化を愛せるかどうかが、レッドシダー選びの重要な分かれ目となります。