二人の協働において特筆すべき結実の一つが、「憲法審査会推進プロジェクト」をはじめとする実務的な憲法論議のプラットフォーム形成だ。護憲か改憲かという旧態依然としたイデオロギー対立に風穴を開け、国民の権利保障や緊急事態条項の実効的な統制をどう設計するかという、徹底したプラグマティズムがそこには貫かれている。
「憲法を道具として国民の手に取り戻す」――この共通の理念のもと、菅野の実務的嗅覚と倉持の緻密な憲法解釈が組み合わさることで、与野党の国会議員や学者を巻き込んだ政策起草が進められてきた。国会の憲法審査会が停滞するたびに、彼らが提示する精緻な条文案や問題提起が政治・法曹界双方の実務者に参照される背景には、単なる外部の評論家にとどまらない立法実務の経験値がある。