日本のIT起業家として常に並び称されるのが、ソフトバンクグループの孫正義氏と三木谷浩史氏の二人だ。フォーブスが発表する富豪番付・資産形成のランキングにおいて、両者の資産規模や投資アプローチの違いは際立っている。
孫正義氏がビジョン・ファンドを通じて世界中のAI・テック企業へ巨大資本をグローバルに展開する「ビジョン型投資家」であるのに対し、三木谷氏は自らが立ち上げたエコシステムに執着し、自社事業の現場へ深くコミットする「事業家型オーナー」の色彩が濃い。自社株評価額に資産の多くを依存しているため、株価が急騰・急落した際の総資産額の揺れ幅は三木谷氏の方がより直接的だ。この二大巨頭の資産動向の対比は、日本のIT業界における成長モデルの違いを鮮明に浮き彫りにしている。