ADHDの特性を持つ子どもは、周囲の刺激に気を取られやすく、思いついたことを即座に行動に移してしまう衝動性を持っています。遠くから大声で「宿題やってから明日の準備をして歯磨きもしなさい!」と複数の用件を一気に伝えても、最初の「宿題」すら記憶に残らないのが実情です。
ADHDの子どもに言葉を届けるための話し方のポイントは、徹底的な「ワンセンテンス・ワンアクション」です。
- 刺激を遮断して視線を合わせる:テレビを消し、子どもの正面に回って肩に優しく触れ、「〇〇くん、目を見てね」と合図を送ってから指示に入ります。
- 1回につき指示は1つだけ:「ランドセルからプリントを出して」が完了したのを確認してから、次の「連絡帳を出して」を伝えます。
- 復唱(リフレイン)で確認する:指示を出した後、「今から何をするんだっけ?」と子ども自身の口から言ってもらい、脳内に定着させます。
- 即時フィードバック:できた瞬間に「机の上に置けたね、バッチリ!」と2秒以内に認めることで、正しい行動が習慣化しやすくなります。
指示を細かく区切ることで集中力の途切れを防ぎ、子ども自身も「できた」という達成感を積み重ねることができます。