清流・綾川が潤す豊かな土地に店を構える「本格手打うどん はゆか」。この名店を率いるのが、店主の羽床善伸氏だ。讃岐うどん界の名門で腕を磨いた羽床氏は、独立にあたって「本物の手打ちうどんの力強さを妥協なく届ける」という愚直なまでの信念を掲げた。
早朝の仕込み場では、気温や湿度を見極めながら塩水の濃度をミリ単位で微調整する作業が繰り返される。手打ちうどん伝統製法にこだわり、生地を足踏みで鍛え上げ、十分な熟成を経てから包丁で切り落とす。効率化や機械化が進む現代にあって、職人の手の感覚と長年の経験だけを頼りに粉と対話し続ける姿勢が、一杯の丼に圧倒的な説得力を宿らせている。