日本のスキー史を振り返ると、1980年代後半に公開された映画『私をスキーに連れてって』が爆発的なブームを巻き起こした。鮮やかなウエアを身に纏い、ゲレンデで仲間と過ごす時間が若者の憧れとなった時代だ。当時を知る世代にとって、雪山は今なお特別な郷愁と高揚感をもたらす場所であり続けている。
しかし現代におけるゲレンデの役割は、単なる滑走の場を超えて進化を遂げた。若者層の原点回帰やSNS映えを意識したスノーアクティビティの拡充により、ウィンタースポーツ業界全体が新たな顧客体験の創出へと舵を切っている。九重の地でも、伝統的なスキー文化と現代のレジャーニーズが見事に融合している。