演劇的なバックボーンを持つ家庭で育った俳優たちには、幼少期から映画や舞台の空気を自然に吸収してきたという特異な環境がある。演出家の意図を瞬時に汲み取る読解力、現場の緊張感に対する耐性、そしてカメラの前で自らを客観視する能力において、彼らは天賦の勘を備えていることが多い。
東宝株式会社が配給する王道の大作エンターテインメントから、作家性の高いインディペンデント映画、さらには世界配信を視野に入れた大型シリーズまで、映画制作の現場は常に「画面をもたせる本物の表現力」に飢えている。単なるインスタントな人気者では太刀打ちできない骨太な企画が増える中、環境をアドバンテージに変え、愚直に演技の強度を高めてきた大物二世俳優たちは、監督やプロデューサー陣にとって最も起用したい心強いピースとなっているのだ。