「大人になってから瞳の色が少し変わった気がする」と感じるケースがあります。実際に、目の色が変わる理由には生物学的・物理的な複数の要因が存在します。
まず大きな要因が光の加減と瞳孔の収縮です。瞳孔が大きく開いている暗い場所では虹彩の面積が狭まり、色素が凝縮されて暗く見えます。逆に、強い光を浴びて瞳孔が小さくなると、引き伸ばされた虹彩に光が透過し、全体的にトーンが明るく感じられます。
また、乳幼児から成長する過程でメラニン色素の沈着が進み、生後数ヶ月から数年かけて目の色が濃くなる現象は一般的です。一方、高齢期に入ると虹彩のメラニン色素が徐々に減少したり、角膜の周囲にコレステロールが沈着する「角膜老人環」によって、瞳の外側が青白く見えるようになる変化も知られています。