KABA.ちゃんの原点を振り返る上で欠かせないのが、類まれなダンスの才能です。1996年、小室哲哉プロデュースのオーディション番組を勝ち抜き、ダンス&ボーカルユニット「dos」のメンバーとしてメジャーデビューを果たしました。当時は男性ダンサーとして、キレのある力強いパフォーマンスと先鋭的なファッションで一躍脚光を浴びました。
グループ活動休止後、彼女は裏方である振付師としての才能を急速に開花させます。その代表作となったのが、2003年に社会現象を巻き起こしたSMAPの代表曲「世界に一つだけの花」です。老若男女だれもが真似できるシンプルさを持ちながら、歌詞の世界観を完璧に身体表現へと落とし込んだあのアイコニックな振り付けは、KABA.ちゃんの手によって生み出されました。
ほかにも安室奈美恵や華原朋美をはじめとするトップアーティストのステージ演出や振付を数多く手掛け、業界内では「楽曲の魅力を倍増させる天才振付師」として絶対的な信頼を勝ち取りました。華やかなテレビタレントとしての顔の裏側には、常に本物のダンススキルとクリエイティブな職人技が存在していたのです。