岡江さんのビジュアルがこれほどまでに長く注目される背景には、岡江久美子の若い頃の圧倒的な美貌があります。1975年、TBSのポーラテレビ小説『お美津』の主演オーディションで選ばれ、芸能界に鮮烈なデビューを飾った彼女は、瞬く間に「清純派女優の筆頭」として認知されました。
岡江久美子の昭和アイドル時代から20代前半にかけては、当時の若手女優の登竜門でもあったグラフ誌や週刊誌でグラビア経歴を重ねています。『週刊プレイボーイ』や『平凡パンチ』といったメジャー誌のグラビアを飾り、爽やかなワンピースや健康的なビキニによる水着画像が掲載されました。当時のカットを振り返ると、肌の露出を誇示するような扇情的なアングルは皆無であり、抜けるような青空や海を背景にした、スポーツライクで清潔感あふれる佇まいが際立っています。
ファンの間で今なお語り草となっているのが、1982年に集英社から刊行された岡江久美子の写真集『華やかな孤独』です。タイトルからも窺える通り、この作品は単なる肌見せを目的としたものではなく、20代半ばを迎えた大人の女性の内面を切り取った叙情的なポートレート集でした。モノクロとカラーを織り交ぜ、旅先での思索にふける横顔や、健康的な水着姿が収められていますが、前述の通りヌード写真は一切含まれていません。この写真集が放つ凛とした美しさが、後年の「伝説の美人写真」としての評価を決定づけました。