「食べてみたいけれど、老舗料亭は敷居が高すぎる」。そんな心理的・金銭的ハードルを打ち破ったのが、ここ数年で一気に増えた「すっぽんバル」や「ネオ割烹」の存在だ。
一口サイズのすっぽん唐揚げ、すっぽん出汁で煮込んだスパイスカレー、あるいはすっぽんのエキスを抽出したクラフトジンカクテルなど、ポーションを小さくし、アペタイザー感覚で楽しめるメニューが続々と登場している。1人あたり5000円から7000円程度の予算で気軽に立ち寄れるスタイルが定着したことで、金曜日の夜には仕事帰りのオフィスワーカーやカップルで店内が溢れ返る。日常の延長線上で楽しめる最高峰の贅沢として、すっぽんは確固たるポジションを築いたのだ。