一方、渡辺正行の苦悩も深かった。お笑い芸人として「三枚目」を演じながらも、プライベートでは一人の女性を真剣に守ろうとする姿勢。ワイドショーのカメラが自宅前を取り囲む中、彼は時に怒りをあらわにし、時にユーモアで煙に巻きながら、山口への配慮を怠らなかった。後年、彼がバラエティ番組で見せる温和な「リーダー」の顔の裏には、この時期の過酷なメディア対応で培われた強さと、人間としての優しさがあったことは想像に難くない。
昭和・平成を駆け抜けた「伝説のカップル」が今、再び脚光を浴びる理由――時代を先取りしすぎた二人の真実
•
•
1分で読める