長年にわたり街を南北に分断していた線路の壁が崩れ去った。函館本線連続立体交差事業による鉄道の高架化が完了し、続いて推進された野幌駅周辺土地区画整理事業によって、街のランドスケープは完全に刷新されたのだ。かつて開かずの踏切で渋滞していた道は、歩行者優先の広々としたシンボルロードへと生まれ変わった。
「昔は線路を越えるだけで一苦労でしたが、今は駅の南北がフラットに繋がり、街全体がひとつのリビングのようです」。駅前の広場でカフェラテを手にしていた地元住民はそう語る。バリアフリー化された駅前広場、美しく舗装された歩道、整然と並ぶ商業施設やクリニック。かつての雑然とした風景は消え、都市機能と自然が調和する歩行者中心のウォーカブルな都市空間が定着している。