職種ごとの国試において、三類感染症は問われ方の切り口が微妙に異なります。それぞれの出題パターンを押さえて仕上げを行いましょう。
看護師国家試験:
必修問題および午前・午後の一般問題で、「三類感染症に該当する疾患はどれか」「感染症法における就業制限の対象となるのはどれか」といったストレートな知識問題が目立ちます。さらに、状況設定問題においてO157感染児の看護(便の取り扱い、手洗い、HUSの初期症状である乏尿や浮腫の観察)と絡めた出題が頻出です。
医師国家試験(公衆衛生):
法制度の厳密な理解が問われます。「届出の手続き(診断後直ちに保健所長へ届出)」「就業制限の対象職種(飲食物取扱業務)」「入院措置の有無」が正誤判定の軸になります。また、コレラに対する初期治療での輸液選択や、腸チフスの臨床徴候(比較的徐脈など)といった内科各論とのクロストーク問題にも対応できるよう準備が必要です。
薬剤師国家試験(衛生・薬理):
衛生分野における病原菌の分類(グラム陰性桿菌など)や毒素の作用機序が深掘りされます。「コレラ毒素によるcAMP上昇」「ベロ毒素や志賀毒素によるタンパク質合成阻害(リボソーム28S rRNA切断)」の生化学的メカニズムまで問われるため、疾患名だけでなく毒素の分子標的までセットで網羅しておくことが高得点の鍵を握ります。