長年囁かれていた「若者の米離れ」という言葉は、もはや過去の遺物となりつつある。専門店ブームの背景には、全国各地の米農家との強力なパートナーシップが存在する。
冷めても硬くなりにくい大粒の品種や、具材の油脂分を受け止めるしっかりとした粘りを持つ米など、おにぎり専用とも言える銘柄の選定がシビアに行われている。有機栽培や脱炭素農法に取り組む若い生産者の米を指名買いする店舗も増えた。一杯のおにぎりを食べる行為が、そのまま日本の農業の未来を支えるサステナブルな消費行動へとつながっている点が、若い世代の共感を呼んでいる。