電気炊飯器の進化が著しい現在でも、料理人たちがこぞって「羽釜で炊くご飯には敵わない」と口を揃えます。釜炊きが美味しい理由は、釜独特の丸みを帯びた底形状と、中央部にせり出した「羽(ツバ)」に隠されています。
羽釜は強い火力で加熱した際、底の丸みに沿って強力な熱対流が均一に発生します。さらに、厚みのある鋳鉄やアルミ素材が熱を蓄え、米粒の一粒一粒にムラなく高火力を伝達。羽の部分がかまどの熱を逃さず閉じ込めるため、お米のデンプンが理想的に糊化し、ふっくらと甘みのあるツヤツヤの炊き上がりが実現します。
自宅で楽しむ羽釜ご飯の炊き方は、火加減の基本さえ掴めば決して難しくありません。
1. しっかり30分以上浸水させた米と適量の水を羽釜に入れる。
2. 中強火にかけ、フタの隙間から勢いよく蒸気が吹き出したら弱火に落とす。
3. 弱火で約10〜12分加熱し、パチパチという小さな音が聞こえたら火を止める。
4. フタを開けずに15分間しっかり蒸らすことで、極上のおこげとふっくらご飯が完成します。