遠野なぎこさんの名を全国区へと押し上げた最大の金字塔が、1999年に放送されたNHK連続テレビ小説第60作『すずらん』です。彼女は過酷な運命に翻弄されながらも健気に生き抜くヒロイン・常盤萌の少女期から成人期を見事に演じ切りました。
北海道・留萌の厳しい自然を舞台にした同作で、雪景色の中に佇む彼女の瑞々しい姿は視聴者の心に深く刻まれました。素朴な衣装を纏いながらも隠しきれない気品と圧倒的な透明感は、放送当時から大きな話題を呼んでいます。
さらに特筆すべきは、オーディションを勝ち抜いたその類まれな演技力でした。哀しみ、怒り、優しさを言葉以上に瞳の揺らぎで表現する繊細な芝居は、朝ドラ史上に残る名演として今なお語り継がれています。