金曜、土曜、日曜、そして祝日。この日に唐戸市場を訪れる人々のお目当ては、一斉にオープンする「活きいき馬関街」だ。市場の1階に整然と並ぶ仲卸の屋台が、突如として無数の巨大な寿司屋へと変貌を遂げる。色鮮やかなマグロの大トロ、弾力のある天然タイ、艶やかなウニ、そして下関ならではのフグの握り。一握り数十円から数百円という破格の値段で、プロが厳選した極上のネタが飛ぶように売れていく。
屋台の店主たちが「いらっしゃい!」「今日のノドグロは最高だよ!」と威勢よく声を張り上げる場内は、活気に満ちあふれている。客はトレーとトングを手に、自分だけの「最強のオリジナル寿司丼」や「特選寿司セット」を作り上げていく。この体験型のライブ感こそが、SNSを通じて海外にも拡散し、2026年の現在も世界中から観光客が押し寄せる最大の原動力となっている。