数字タトゥーで最も避けるべきは、年月の経過による「インクの滲み」と「フォントの陳腐化」だ。極小すぎる文字や過剰に装飾されたフォントは、数年が経過して皮膚が伸縮すると、線同士がくっついて読めなくなるリスクを孕む。プロのアーティストは、皮膚のキメや経年変化を見越し、線と線の間に十分な余白を確保することを強く推奨する。
タイポグラフィの選定は、タトゥーの個性を決定づける。タイプライター調の無骨なフォント、手書きのサインのような流麗なカーシブ、あるいは建築的な直線美を持つサンセリフ。身体のどのラインに沿わせるかも極めて重要だ。筋肉の動きに逆らわない配置や、骨の曲線と平行に走る配置を選ぶことで、身体そのものの造形美が引き立つ。施術前のステンシル確認では、鏡の前で様々な角度から身体を動かして見え方を吟味するべきだ。