爆薬のような物理トラップがなくても、デジタル空間のショックが生体を殺害することはあり得るのか。答えは「条件次第でイエス」だ。
Meta Platformsをはじめとするテック企業が推進するXR・空間コンピューティングの進化により、仮想空間の視覚・触覚フィードバックは脳を直接騙すレベルに到達しつつある。落下時の浮遊感、背後から襲撃されたときの戦慄、深海での圧迫感。これらは単なる映像体験ではなく、脳の扁桃体をダイレクトに刺激してアドレナリンを急放出させる。
極度の恐怖や急激なストレスは、自律神経を暴走させて急性心不全や致死性不整脈を引き起こす。心臓疾患を抱えるユーザーが、視覚的・触覚的に逃げ場のないメタバース内で致命的なパニックに陥った場合、アバターの絶命が生身の心停止を招くケースは医学的にも否定できない。