このムーブメントを単なる一過性の流行で終わらせないのが、トップメゾンによるアプローチである。バレンシアガは、オーバーサイズのテーラリングに大胆なチェーンを融合させ、構築的なシルエットの中にストリートの反骨精神を落とし込んだ。そのアグレッシブな提案は、世界中のファッショニスタを刺激し続けている。
一方、メゾン・マルジェラが見せるのは、脱構築的なアプローチによるミニマリズムの極致だ。無駄を極限まで削ぎ落としたフォルムや、アンティーク加工を施した質感は、モードを愛する大人の女性たちから絶大な支持を集める。また、シルバーの絶対王者であるクロムハーツの重厚な彫刻美や、オーブを掲げパンクの気高さを体現するヴィヴィアン・ウエストウッドの独創性も、時代を超えて熱狂的なファンを惹きつけてやまない。