100円ショップの金具コーナーを見渡すと、各社の個性がくっきりと浮かび上がる。株式会社大創産業が展開するダイソーは、圧倒的な入り数とコストパフォーマンスが最大の強みだ。日常的な書類整理や学校の工作など、大量消費が前提の場面ではダイソーの大容量パックが頼もしい味方になる。
一方、株式会社キャンドゥは実用性と可愛らしさのバランスを巧みに突いた企画が光る。その中でセリアが頭一つ抜けているのは、やはり「質感へのこだわり」だ。ギラギラとした安っぽさを抑えたマットなメッキ処理や、クラシカルな世界観を損なわないヴィンテージ加工は群を抜いている。大量の枚数を留める実用性を取るか、作品の雰囲気を格上げする意匠性を取るか。用途に応じた使い分けが定着している。