ドパルデューのキャリアを語る上で欠かせない、映画史に残る必見の3作品を厳選して紹介します。
1. 『シラノ・ド・ベルジュラック』(1990年)
エドモン・ロスタンの古典戯曲をジャン=ポール・ラプノー監督が映画化した不朽の名作。全編が韻を踏んだ美しいフランス語の台詞で構成され、ドパルデューの圧倒的な滑舌と情熱的な演技が観る者を圧倒します。彼のキャリア最高到達点と呼ぶにふさわしい一本です。
2. 『終電車』(1980年)
名匠フランソワ・トリュフォーがナチス占領下のパリの劇場を描いた傑作ドラマ。カトリーヌ・ドヌーヴと共演し、レジスタンス活動に関わる若手俳優役を熱演しました。抑制された演技の中に宿る情熱が高く評価され、ドパルデューに初のセザール賞をもたらしました。
3. 『グリーン・カード』(1990年)
ピーター・ウィアー監督によるハリウッド進出作。アメリカの永住権(グリーンカード)取得のために偽装結婚したフランス人作曲家をチャーミングに演じ、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞。粗野でありながらどこか憎めない彼の人間的魅力が存分に活かされたロマンティック・コメディです。