40代に入ると起こるバストの変化には、医学的にも明確な理由が存在します。最大の要因は、閉経に向けて進行するエストロゲン(女性ホルモン)の分泌量減少です。エストロゲンが減少すると、これまでバストの弾力とハリを支えていた「乳腺組織」が徐々に萎縮し、その多くが柔らかい脂肪組織へと置き換わっていきます。
乳腺組織は硬さがあるためバストを上向きに保持する力を持っていますが、脂肪組織は柔らかく重力の影響をダイレクトに受けます。この組織変化こそが、触り心地が柔らかくなると同時に下垂が進みやすくなる根本的なメカニズムです。
さらに見逃せないのが、バストを吊り上げるコラーゲン線維の束であるクーパー靭帯の経年劣化です。長年の重力や日常の揺れ、加齢に伴うコラーゲンの減少によってクーパー靭帯が一度伸びたり切れたりすると、自然治癒で元の長さに戻ることはありません。乳腺の脂肪化とクーパー靭帯の緩みが同時に進行することで、40代の急激な下垂やデコルテの削げが生じます。