巨大な演芸プラットフォームを統括する吉本興業も、この地殻変動を見逃してはいない。古くから受け継がれてきた上方演芸・関西カルチャーの真髄を、現代的なポップカルチャーへと昇華させる試みが急速に進んでいる。
伝統的な寄席の泥臭さと、洗練されたデジタルクリエイティブの融合。かつて大阪の劇場で育まれた泥臭い笑いのリズムは、いまやストリート感覚あふれるビジュアル表現や音楽カルチャーと共鳴し始めている。単なる郷愁やローカル色の消費ではない。言葉の端々に宿る土着のエネルギーを、エッジの効いた現代アートのような鋭利さで再提示する動きが、若い世代を惹きつけてやまない。