京都大学吉田キャンパスから電車とバスを乗り継ぎ、滋賀県大津市の瀬田川沿いにある京大ボート部 瀬田合宿所。部員たちはここで年間を通じて共同生活を送りながら、学業と競技の極限の両立に挑んでいます。
その京大ボート部の練習日程は、想像を絶する厳しさです。典型的な1日は午前4時30分の起床から始まります。まだ薄暗い瀬田川へ船を出し、日の出とともに20キロ前後の水上トレーニングを実施。朝食を済ませた部員たちは合宿所を飛び出し、京都大学の講義を受けるためにキャンパスへと向かいます。夕方に再び合宿所へ戻ると、ウェイトトレーニングやエルゴメーターによる高強度インターバルトレーニングを実施。夜はミーティングと自習を行い、午後10時過ぎには消灯を迎えるという完全管理型の生活リズムです。
一部で囁かれる「過酷すぎて学業が破綻するのではないか」という京大ボート部の厳しい真相について実態を探ると、むしろ逆の構造が見えてきます。同期や先輩とともに厳しい規律の中で生活することで、無駄な可処分時間を極限まで削減。短時間で集中して単位を取得する勉強のノウハウが部内で体系化されており、留年率は一般学生の平均と比べても極めて低い水準を保っています。