週末の浅草、雷門から少し離れた路地裏に長い人垣ができていた。目当ては、注文を受けてから目の前で炭火焼きにする「生の極み団子」だ。外側はカリッと香ばしく、口に含んだ瞬間に餅米の甘みが爆発する。水分量を極限まで高めた独自製法のため、最高の食感を保てるのは焼き上がりから僅か15分だという。
「冷めても美味しいのが伝統的な団子の良さでしたが、出来立ての瞬間にしか味わえない感動を追求しました」。店主は炭火の爆ぜる音に耳を傾けながらそう語る。SNSでの拡散も手伝い、開店わずか2時間で完売する日が続く。単に味わうだけでなく、「職人の手仕事を眼前で見る体験」そのものが、消費者の購買意欲を強く刺激している。