札幌市時計台の正式名称は「旧札幌農学校演武場」です。明治11年(1878年)、ウィリアム・S・クラーク博士の構想に基づき、農学校生徒の兵式訓練や入学式・卒業式を行う講堂として建設されました。現存する日本最古級の木造時計塔として国の重要文化財に指定されています。
その2階に広がるホールは、柱のない広々とした吹き抜け構造と、木造建築特有のアーチ型トラス天井が大きな特徴です。足を踏み入れると、明治期の北海道開拓の息吹を今に伝える板張りの床やレトロなベンチが並び、足音一つひとつが温かく建物全体に響き渡ります。近代的なコンクリートホールでは決して味わえない、重厚かつノスタルジックな雰囲気が、特別な催しを演出する最大の価値となっています。