泥沼の愛憎劇の中で、最も過酷な運命を背負わされたのが前妻・正子さんとその長男である野村陽一氏でした。
正子さんは離婚後、メディアの取材を一切拒否し、一般人として陽一氏を女手一つで育て上げました。週刊誌の追跡取材や世間の好奇の目から息子を守るため、静謐な生活を貫いたとされています。正子さんのその後については、後年に病気(癌などの疾患と報じられた経緯がある)で逝去されたことが伝えられていますが、具体的な死因や没年月日などの詳細は本人の遺志と遺族の意向により公表されていません。
長男の野村陽一氏は、父の背中を追って野球の道に進むことはなく、一般企業に就職して実業の世界で堅実なキャリアを築きました。一部報道によると、大手企業の関連会社役員や事業家として活躍しているとされています。父・克也氏とは離婚以降、事実上の絶縁状態が続いていましたが、克也氏が晩年を迎え、2017年に沙知代氏が他界した前後から、第三者の仲介によって父子の再会と関係修復が果たされたと伝えられています。
克也氏の家族構成・家系図は極めて複雑です。
- 野村克也氏
- 【前妻・正子さんとの子】:長男・野村陽一氏
- 【後妻・沙知代氏の連れ子】:団野村氏(長男)、ケニー野村氏(次男)
- 【後妻・沙知代氏との実子】:野村克則氏(三男・現プロ野球指導者)
陽一氏と克則氏は「異母兄弟」であり、育った環境も歩んだ道も全く異なりますが、克也氏の血を受け継ぐ実子として、それぞれの持ち場で父の残した功績と向き合い続けています。