「月面の土地権利」や「次世代推進エンジンの特許出願」を謳う架空のベンチャー企業が、世界規模で資金を集めてはドロンする。このクラシカルなポンジ・スキームが、Web3やAIといったハイテク用語でリブランドされ、さらに悪質化している。投資家を信用させる最大の武器は、公的機関や著名企業の名前の悪用だ。
詐欺グループは、NASA(アメリカ航空宇宙局)からの技術供与を装う偽文書を作成し、あたかも公式パートナーであるかのように捏造する。精巧に作られたCG動画や、元技術者を名乗る人物のビデオメッセージが信頼感を演出。SNS広告を通じて拡散された出資話に、何千人もの人々が老後資金や貯蓄を投じてしまった。