海外に目を向けると、「おじさん」に直接対応する言葉を見つけるのは難しい。英語圏では「Middle-aged man」という表現があるが、これは多分に客観的な年齢区分であり、日本のように自虐や揶揄、親しみといった複雑なニュアンスを含まない。
日本においてこの言葉がこれほどまでに敏感に語られる背景には、独自の「若さ至上主義」と、年齢による役割期待の強さがある。年齢を重ねることをポジティブに捉える文化が欧米に比べて弱く、若くあり続けなければ価値が下がるという無意識のプレッシャーが、多くの男性を「自分は何歳からおじさんなのか」という問いに駆り立てているのだ。