1962年にTBSテレビへ入社して以来、鈴木史朗は同局の報道部門を支える中核として確固たる地位を築いた。『JNNニュース』などのフラッグシップ番組で正確無比なアナウンスを届け、実直で誠実なアナウンサー像を体現。視聴者からの信頼は極めて厚かった。
転機が訪れたのは1990年代だ。『さんまのSUPERからくりTV』の看板コーナー「ご長寿早押しクイズ」の司会に抜擢されると、その端正な佇まいと予測不能な珍回答を繰り出す高齢者たちとの絶妙な掛け合いが大ブレイク。真面目一徹なアナウンサーが時折見せる困惑顔や、穏やかに場を包み込む包容力は、世代を超えた笑いを生み出した。
台本通りにいかない生きた人間味を大切にするその進行スタイルは、後進のアナウンサーたちにも多大な影響を与えている。