女手一つで三男を育て上げた母・佳代子氏の奮闘は、いまや知る人ぞ知るストーリーだ。大手不動産会社で強いプロ意識を持って働きながら、息子の教育には一切の手を抜かなかった。彼女が息子に言い聞かせ続けたのは「他人の目を気にするな、自分の足で立て」という一貫した教えだったという。
結果として、彼は慶應義塾大学へと進学し、アメリカ留学も経験。自らの力でキャリアの糧を掴み取っていった。「小泉」の名を背負わずに生きることは、重圧からの解放であると同時に、自立への厳しい覚悟を突きつけられる日々でもあったはずだ。母親の強い信念が、彼を「甘やかされた世襲」とは無縁のタフなビジネスパーソンへと育て上げた。