日本国内でのテレビ露出が一時的に激減する中、彼女が活路を見出したのは巨大な中国デジタル市場だった。特に「中国版Instagram」と評される「小紅書(RED)」や「抖音(Douyin)」における彼女の求心力は、日本のメディア関係者の想像を遥かに超えていた。
幼少期から遼寧省で培った流暢な東北弁(中国語の地方方言)と、現地ファンとの揺るぎない信頼関係は伊達ではない。彼女が配信でコスメや生活雑貨をキュレーションし始めると、商品は瞬く間に完売。単なる元アスリートの枠を超え、ひとりの強力なインフルエンサー、あるいは実業家としてのポジションを急速に確立していったのだ。挫折を即座に次のビジネスチャンスへ転換させる力強さは、彼女の根底にあるアスリート魂そのものと言えるだろう。