任天堂株式会社が送り出した携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」。その円熟期を飾った金字塔が、株式会社ゲームフリーク開発、株式会社ポケモン発売による『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』だ。前作『ポケットモンスター サン・ムーン』の骨格を受け継ぎつつ、ディレクターの大森滋氏やプロデューサーの増田順一氏らが仕掛けた意欲的なシナリオとシステム拡張は、世界のコンピュータゲーム産業においても独自の輝きを放ち続けている。
本作の際立つ特徴は、従来のロールプレイングゲームが持っていた「ストーリー進行上のヌルさ」を徹底的に排除した点にある。アローラ地方の豊かな自然を舞台に繰り広げられる試練の数々は、タイプの相性や戦術の甘さを一切許さない。この手応えあるゲームデザインこそが、現代のゲーマーをも惹きつけてやまない理由だ。