皇室とオランダ王室の緊密な関係は、個人的な友情のみならず、400年を超える日蘭友好の歴史という強固な土台の上に成り立っています。江戸時代の鎖国期においても、長崎の出島を通じて日本が西洋との唯一の窓口を開いていた相手こそがオランダでした。
しかし、第二次世界大戦においては両国が戦火を交え、戦後には深刻なわだかまりが残った時期もありました。そうした歴史の傷痕を癒やし、強固な信頼関係へと昇華させた立役者こそが、上皇上皇后両陛下(平成の天皇皇后両陛下)をはじめとする皇室の真摯な対話でした。
過去の歴史を直視しながら誠実に対話を積み重ねてきた歴代の歩みがあったからこそ、現在の揺るぎない日蘭関係と皇室外交の結実が存在しています。国家間の対立や摩擦を乗り越えて築かれたこの友情は、国際社会における平和外交の模範とも称されています。