桃屋「ごはんですよ!」のパッケージやCMに登場するメガネの男性キャラクターの正式な呼び名は「のり平(のり平アニメキャラ)」です。架空のオリジナルマスコットではなく、実在した昭和を代表する大喜劇俳優・演出家である三木のり平(みきのりへい)氏(1924–1999)その人がモデルとなっています。
三木のり平氏は、昭和の演劇界・喜劇界において絶大な存在感を誇り、舞台『放浪記』の演出や日本喜劇人協会の重鎮としても知られた人物です。トレードマークであった黒縁の丸メガネと独特の飄々とした語り口、抜群の間(ま)をそのままアニメーションに落とし込んだのが、今に続く「のり平キャラクター」の原点となっています。
1973年に発売された「ごはんですよ!」の大ヒットによって「ごはんですよのキャラクター=メガネのおじさん」というイメージが強烈に定着しましたが、キャラクター自体はそれ以前から桃屋の看板商品であった「江戸むらさき」のCMキャラクターとして大活躍していました。公式設定としても、三木のり平氏の分身としてパロディや世相風刺を演じるコミカルな語り部として位置づけられています。