神木が支える伝統の真髄!造営材の意味と一般建材との決定的な違い

神木が支える伝統の真髄!造営材の意味と一般建材との決定的な違い

神木が支える伝統の真髄!造営材の意味と一般建材との決定的な違いの概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

造営材の歴史を語る上で欠かせないのが、20年に一度社殿を建て替える伊勢神宮の「式年遷宮」だ。一回の遷宮で使用される御造営用材の調達規模は約1万本におよび、その中には正殿の棟持ち柱となる直径1メートル以上、樹齢数百年を誇る巨木も含まれる。

かつて古代の遷宮では神宮周辺(三重県宮川流域)の山々から調達されていたが、度重なる遷宮や大寺院の造営によって近畿周辺の巨木は中世までに枯渇した。その後、木材を求めて美濃・飛騨、そして江戸時代以降は尾張藩の手厚い森林保護政策(「木一本首一つ」と呼ばれた伐採禁止令)によって守られた長野県・岐阜県境の木曽ヒノキへと産地が移った歴史がある。

現在では、国有林内に「神宮備林(じんぐうびりん)」が設定され、遷宮に必要な大径ヒノキが計画的に育成されている。同時に、神宮自らが管理する「宮域林」でも200年先を見据えた植林が進められており、将来的に伊勢の山からすべての用材を自給することを目指す壮大な循環プロジェクトが今も続いている。

山下 哲也
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山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。