かつての児童公園の象徴だった回転ジャングルジム(グローブジャングル)や箱型ブランコ、背の高い滑り台などが姿を消したことにも明確な理由があります。
転換点となったのは、国土交通省が2002年に策定し、その後改定を重ねてきた「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」です。子どもの重大事故を防ぐため、公園遊具の安全基準が一気に厳格化されました。頭部や指の挟み込みを防ぐ隙間の設計、落下時の衝撃を和らげる安全領域の確保、耐用年数を超えた金属疲労のチェックなど、極めて詳細な基準が定められたのです。
自治体にとっては、安全基準を満たさない古い遊具の改修や定期点検、損害賠償リスクが重い負担としてのしかかりました。財政難も重なり、安全基準に適合しない遊具を補修するのではなく「危険遊具として撤去し、再設置しない」という判断を下すケースが相次いだことが、遊具減少の直接的な要因です。