「天体望遠鏡や高倍率の双眼鏡があったほうがいいのでは?」と思われがちですが、流れ星の観測には望遠鏡は一切不要です。望遠鏡は視野が極端に狭くなるため、いつどこに現れるか分からない流星を捉えることはほぼ不可能です。何よりも頼りになるのは自身の「肉眼」です。
肉眼観測で最も大切なテクニックが「暗順応(あんじゅんのう)」です。明るい室内やスマートフォンの画面を見た直後では、瞳孔が開いておらず、薄い流星を見落としてしまいます。屋外の暗闇に出てから最低でも15分間はスマホを見ずに目を暗闇に慣らすことで、視認できる星の数が数倍に跳ね上がります。
また、立ちっぱなしで上を見上げ続けると首や腰に負担がかかり、長時間の観察が難しくなります。安全が確保された場所でレジャーシートやリクライニングチェアを広げ、仰向けに寝転がって夜空全体をリラックスして眺めるスタイルが、最も発見率を高めるプロ推奨の観察法です。夏場でも夜間は冷え込むため羽織るものを、冬場は万全の防寒着や寝袋を用意して挑みましょう。