2003年のGOING STEADY突然の解散劇は、シーンに巨大な衝撃を与えた。だが、峯田和伸の創作への衝動が潰えることはなかった。直後に始動させた銀杏BOYZでは、前作以上の狂気と純情が同居する音を叩きつけてみせた。
この時期の彼を語る上で欠かせないのが、語り継がれる数々のライブ伝説だ。野外ロックフェスやライブハウスで感情が極限に達した結果、全裸になって警察に書類送検される事態を起こすなど、その破天荒ぶりはメディアでも大きな波紋を呼んだ。過激なパフォーマンスばかりがクローズアップされがちだったが、現場にいた観客が目撃したのは、血と汗を流しながら叫び続ける一人の男の素顔だった。ライブが終わる頃にはステージも客席も汗と涙でぐちゃぐちゃになり、奇跡のような一体感が充満していた。