舞台上での堂々たる姿とは対照的に、楽屋裏で見せる素顔には年相応の爽やかさと、芸に対する求道者のごときストイックさが同居している。関係者によれば、公演期間中の右近は誰よりも早く楽屋入りし、入念な発声と柔軟体操を欠かさないという。共演者の所作をモニター越しに食い入るように見つめ、メモを取る姿は日常茶飯事だ。
また、プライベートでは学校生活と稽古の両立に励みながら、洋楽や海外の舞台芸術にも広く触れているという未公開の一面もある。伝統の枠に閉じこもるのではなく、同時代のカルチャーを貪欲に吸収する柔軟性。この旺盛な好奇心こそが、舞台上で型破りなエネルギーとなって炸裂する秘密なのだ。