ナンバー選びの世界には、知る人ぞ知る縁起の良い数字の法則と、手続き上の重大な落とし穴が存在します。まず押さえておきたいのが、姓名判断や易学から派生した車ナンバー風水吉数の存在です。
風水や数意学では、すべての数字に吉凶があると説かれます。中でも「五大吉数」と呼ばれる以下の数字は、ナンバープレートの合計数や下2桁、あるいは4桁の組み合わせとして根強い支持を集めています。
- 15:金運、人脈、家庭運に恵まれる調和の数字
- 24:無から有を生み出す最強の金運・財運数
- 31:才能開花、対人関係の円滑化、ツキを呼ぶ数字
- 32:良縁の連鎖、チャンスを引き寄せる飛躍数
- 52:先見の明、ビジネスの成功、富貴を築く数字
これらの数字は、「358」のような目立つトレンド番号とは異なり、パッと見ただけでは吉数と分かりにくいため、「他人に知られず密かに運気を担ぎたい」という落ち着いた大人のドライバーに選ばれる傾向があります。
一方で、ネット上で流布している情報の中には、過剰な期待を抱かせる誤解も散見されます。典型的なのが「358にすると燃費が10%以上伸びる」「絶対に警察の取り締まりに遭わない」といったオカルトめいた言説です。当然ながら、物理的な燃費性能や交通法規の適用がプレートの数字によって左右される科学的根拠は皆無です。精神的な安心感から丁寧なエコ運転を心がけるようになり、結果として燃費が改善したという心理的効果(プラセボ効果)に過ぎません。
さらに実務上の深刻な盲点となるのが、「落選による納車遅延」です。全国一律の抽選番号を申し込んだ場合、毎週月曜日に抽選が行われますが、倍率が10倍を超えている地域では、1〜2ヶ月連続で落選し続けるケースが頻発します。「新車がディーラーに届いているのに、ナンバーが決まらないため納車できず駐車場代だけがかさむ」という事態に陥り、最終的に泣く泣く番号変更を余儀なくされたオーナーの手記も少なくありません。