患者が最も神経質になるのが「石灰沈着性腱板炎 食べてはいけないもの」という食事制限の疑問です。一部の民間療法サイトでは「牛乳やチーズ、小魚を断て」と説かれていますが、これは明白な誤導です。血中カルシウムが不足すると前述のカルシウムパラドックスによって骨の融解が進むため、過度なカルシウム制限はかえって病態を不安定にさせます。
科学的エビデンスに基づき、炎症期・予防期に摂取を慎むべき対象は以下の通りです。
- 過剰なリンと超加工食品:スナック菓子や加工肉に多く含まれる無機リンは、カルシウムの正常な代謝を阻害し、異所性石灰化を促進する因子となります。
- 高糖質・トランス脂肪酸の多重摂取:終末糖化産物(AGEs)の蓄積は腱組織の弾力性を奪い、腱板の微小断裂や炎症を引き起こしやすくします。
- 過度の利尿を促す水分不足:コーヒーやアルコールによる過剰な利尿作用を放置して軽度脱水に陥ると、腱組織の血流が阻害され石灰の再吸収が停滞します。
反対に腱板炎 食事療法 予防として推奨されるのは、カルシウムの沈着先を正しく骨へと誘導する「ビタミンD」「ビタミンK2」、そして筋肉や血管の緊張を緩める「マグネシウム」の積極補給です。納豆、青魚、海藻類、緑黄色野菜を中心とした抗炎症型の和食スタイルこそが、腱組織の代謝を正常に保つ堅固な防波堤となります。