採血スピッツの色と順番の覚え方!現場で迷わない鉄板ゴロと理由

採血スピッツの色と順番の覚え方!現場で迷わない鉄板ゴロと理由

採血スピッツの色と順番の覚え方!現場で迷わない鉄板ゴロと理由の見逃せないポイントを一挙に解説しました。

Q1:勤務先によってスピッツのキャップの色が微妙に違うことがあるのはなぜですか?
A1:国内で主に流通しているテルモ社製(ベノジェクトII)と日本BD社製(バキュテイナ)で、生化学スピッツなどのキャップ色やラベルデザインに微小な差異があるためです。たとえば生化学管はテルモでは茶色や橙色、BDでは赤や金色のキャップが使われます。ただし、凝固=水色/青、血算=紫、血糖=灰色、ヘパリン=緑という基幹色は国際標準(ISO 6710)に準拠して統一されています。就職・転職時には自院が採用しているメーカーの規格を必ず確認してください。

Q2:スピッツの転倒混和を忘れたり、逆に激しく上下に振りすぎるとどうなりますか?
A2:転倒混和が不足すると抗凝固剤が均一に行き渡らず、管内で微小凝固(マイクロクロット)が発生してデータが測定不能になります。一方、焦ってカクテルシェイカーのように激しく振ると、赤血球の細胞膜が物理的に破壊されて「溶血」を引き起こします。溶血すると赤血球内のカリウムやLDHが血清中に流出して偽高値となり、正確な検査が一切できなくなります。手首を使い、スピッツ内の気泡が端から端へゆっくり移動するように、1往復を2秒程度かけて穏やかに反転混和するのが鉄則です。

Q3:翼状針を使って採血する場合、凝固スピッツしかない時はどうすればいいですか?
A3:検査オーダーが凝固検査(水色)のみの場合でも、決して翼状針から直接凝固スピッツに採血してはいけません。チューブ内の空気を抜くためだけに、事前に「ダミー管(中身が入っていない真空管や、廃棄用のスピッツ)」を1本ホルダーに刺し、チューブが血液で満たされたのを確認して抜去した上で、本番の凝固スピッツを接続してください。このひと手間を怠ると、検体不足として検査科から再採血を要求されることになります。

山口 彩花
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山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。