「朝一の期待値がプラスなら、毎朝座れば誰でも勝てるのではないか?」という疑問が生じるのは当然です。しかし、現場のプレイヤーから聞こえてくるのは「朝イチから星矢を攻めて5万円溶けた」「リセット恩恵を追っていたら昼前には大敗していた」という阿鼻叫喚の声です。なぜ理論値がプラスであるにもかかわらず、多くの打ち手が敗北を喫するのでしょうか。
その決定的な理由は、星矢特有の極端な分散の荒さとスルー天井の深さにあります。天井が736Gに短縮されたとはいえ、メダル持ちの荒いスマスロ環境下では、初当たりまでに約2万円から2万5千円の投資を要します。ここでGBを1戦目で落とし、高GBレベルや不屈の示唆が一切出現しなかった場合、その台を続行すべきか撤退すべきかの選択を迫られます。
もし「リセット台だから次で当たるかもしれない」「内部的に不屈が溜まっているはずだ」と根拠のない追っかけを始めると、2回目のGBは短縮天井ではなく通常天井(1000G)が適用されるため、投資は一気に5万円、6万円と膨張します。さらに、AT間スルー天井(最大9スルー、10回目でAT)まで到達してしまえば、総投資は10万円の大台を突破することすら珍しくありません。
つまり、朝イチの星矢で勝つためには「リセット恩恵の恩恵部分だけを効率よく回収する」か、「不屈ポイントMAXを確認して腹を括り、全ツッパする資金力を持つ」かの二者択一が求められます。中途半端な知識と資金で飛び込んだ層が、途中で耐えきれずに台を手放し、結果として大損を残す構図ができあがっているのです。