小売店の店頭価格は、単なる店舗の企業努力だけで決まるものではありません。メーカーから中間卸、そして小売店へと至る従来の多段階サプライチェーンをどう再構築したかが、価格差となって如実に現れます。
駅前や商業施設で抜群の集客力を誇るおかしのまちおかが安い理由の根幹は、独自の「機動的バイイングシステム」にあります。流通関係者への取材によると、同社はメーカー各社が抱えるパッケージ切り替え品、季節限定フレーバーの在庫余剰、お中元・お歳暮の解体品などを、大量一括かつ即時現金決済で買い取るネットワークを構築しています。賞味期限が数か月残っている段階で素早くオフプライス仕入れを行い、自前の高回転な店頭で売り切ることで、定価の30〜70%引きという破格のスポットプライスを常時生み出しているのです。
一方、大容量・低価格の代名詞である業務スーパーお菓子おすすめ商品の強みは、製販一体型のサプライチェーンにあります。運営元の神戸物産は国内外に数多くの自社グループ工場を保有し、海外の協力工場からはコンテナ単位で自社直輸入を行っています。商社や中間卸を完全に排除した中間マージンゼロの構造に加え、段ボールのまま棚に陳列する徹底したオペレーション効率化により、驚異的なグラム単価の安さを実現しています。
さらに深夜営業と圧倒的な商品密度で知られるドン・キホーテお菓子大量買いの現場では、プライベートブランド「情熱価格」のスケールメリットと、各店舗の担当バイヤーが持つ強烈な現場裁量権が作用しています。全国約600店舗の巨大な販売網を背景にしたメーカーとの価格交渉力に加え、各店が独自ルートで仕入れる「驚安(きょうやす)スポット品」が混在することで、他店対抗の極端な安値が維持されています。