回線手続きを終えた後に直面するのが、手元に残されたSIMの処理方法だ。従来のプラスチック製SIMカードと、端末内部にデータを書き込むeSIMとでは、求められる対応が根本から異なる。
物理的なSIMカードについて、ソフトバンクの公式約款上では「解約後の返却」が原則として記載されている。ソフトバンクショップの窓口へ持ち込むか、郵送での返送が案内されるケースがある。ただし、実際には返却しなかったことによる違約金や損害賠償といったペナルティが一般ユーザーに課される運用は行われていない。個人情報保護の観点から、ハサミを入れてICチップ部分を切断し、各自治体の分別ルールに従って自己破棄することで問題なく処理できるのが実態だ。
警戒すべきはeSIMの取り扱いである。乗り換えや解約の際、新しい回線の開通作業が完全に終わる前に端末からeSIMプロファイルを安易に削除してしまうユーザーが多い。これをやると、万が一の二段階認証コードがSMSで受信できなくなり、オンライン手続きが完全にスタックする。eSIMのプロファイル消去は、必ず乗り換え先の通信が完全に開通したことを確認した後の「最後の最後」に行わなければならない。