時計の針を少し巻き戻そう。そもそも、この事務所がいかにして芸能界の頂点へと駆け上がったのか。その原点は、徹底した逆張り戦略にあった。
スレンダーなモデルがもてはやされていた時代、野田義治は女性の豊かなプロポーションに着目した。その象徴として世に放たれたのが細川ふみえだ。「バスガス爆発」のフレーズとともに放映されたCMは強烈なインパクトを残し、グラビアアイドルという存在を一気にメジャーカルチャーへと押し上げた。
続いて登場した雛形あきこは、フジテレビ系バラエティ番組の金字塔でレギュラーの座を掴み、男性ファンのみならず同世代の女性層からも熱狂的な支持を集める。ただ水着で微笑むだけでなく、泥臭いバラエティの現場で体を張り、気の利いたコメントを返す。この「喋れるグラビアタレント」という新しいフォーマットの確立こそが、他社の追随を許さない爆発的躍進の原動力だった。